「[呼んでくれる??]て聞かれても私、あんたの名前知らないんだけど。」

「あ、そうだったっけ??俺の名前は穂波祐[ホナミタスク]。ついでに1年1組。」

男は名前を名乗り、聞いてもいないのに学年とクラスまでも言った。

「え??1年1組なの??同じだよ。私も1年1組。」

「まじで??運命みてー。俺等このまま付き合っちゃうか??」

祐は軽いノリで聞いてきた。実際に付き合う気はまったくなさそうな態度だが、

「は??冗談でもやめてよね。てか、あんたそこまで女に困ってんの??」

よほど嫌なのか全力で否定し、気にくわなかったのか最後に嫌味ったらしく言葉を付け足す。