「はあ??意味わからん!!私の名前、美鶴輝やで??ちゃんと聞いてた??美輝じゃないで??」

イライラがおさまらないのか声は大きさを少し増す。
美鶴輝はいつの間にか関西弁になっていることにも気付いていない様子。

「聞いてたよ。だから美輝は俺だけが呼んで良いあだ名。誰も美輝の名前を美輝やって言ったんじゃない。―――て、日本語おかしくなってしまったな。」

美鶴輝の態度とは反対に楽しそうに話す男。

「あんただけが呼んで良いあだ名ってなによ。……もう文句言うのも疲れた。」

大きな溜め息をついてから、呆れたように話す美鶴輝を見て、男は美鶴輝に聞いてきた。