「…ぐ。めぐ!」

ハッとして、目を見開く。
周りを見渡すと、あたしと彼しかいない教室で。


「いつ、授業終わったの?」

あたしを怪訝そうに見つめる彼は、まさに顔に書いてある言葉を発する。


「何言ってるんだ?もうとっくに終わってるし。ってかいつから寝てたの?」

エーッと、確か、ご飯食べたあと、眠たくなって、でも、5限目始まったチャイムと号令は聞いたし…


「多分、5限目ぐらい…?」

「それからずっと?」

6限目と7限目の授業っていつ始まって終わったの?
全く、記憶に無いんだけど…

多分、それって、きっと、ずっと寝てたって事だよね…?

あたしがコクン、と頷くと彼は、呆れた、とでも言いたそうな表情であたしを見つめた。