「!!!」

…『ヤバい!』といった顔をしながらジョーはそそくさと発信器を処分した。

「なぁにやってんだか♪」

「…うるさいなぁ、人間だから忘れることだってあるの!…必ずなんてないんだから!」

「…はいはい…でも、今回もワタシを含めみんなを守ってくれてアリガト♪…さっすが、未遂探偵Jね☆」

「…まぁ、そこについては、『必ず』なもんで…」

「うん♪そうだね!…それじゃ、これからもガンバりましょうか!未遂探偵J!!」

「おうっ!」


…こうして、失踪したという嘘の人捜しから始まった哀しくも優しい不思議な事件は無事に未遂で解決されたのであった…