学園はすごく広かった。

校舎は綺麗で、大きい。


こんな所で勉強するのか…。


そんな事を思いながら、教室に向かう。



ここの学園は寮生活をしないといけない

寮何て初めてで…緊張する。



「えっと…ここだ!!」



私のクラスは星組。

一年生は、基本赤色だった。



「ここが私の席??」



自分の席に座り、静かに待つ。


誰か喋りかけてほしい…。

一人じゃ虚しいだけだった。



「あ、もしかして…隣??」



喋りかけて来たって思ったら…。

いきなり憧れの人だった。


私は驚いて、椅子から転げ落ちた。



「ふふっ。何してんの??」


「ご、ごめんなさい…」


「緊張しすぎだし。

俺、西園寺龍之介。龍って呼べ」