今日も雲は私を追いかける。


逃げても逃げても追いかける。



今日は憧れの学園の入学式。

友達も居ない 憧れの学園。


そんな所へ私は踏み入ろうとしている。



「愛花、頑張ってね!!」


「はーい」



母親が目を輝かせてお弁当を渡す。


…そんなに嬉しい??


喜ぶのも分からなくはない。

だってその学園は……。



超有名なお金持ちの学園。



最初はいやだったんだけど……。

ある日運命の出会いを感じてしまった。


その人はそのお嬢様学校に居るという。



何で私がそんな所に入れたのか…。

それは母親のお陰だという。


なぜかは教えてくれなかった。



「じゃ、気合いれて!」


「はいはい」



そして、私は学園に向かった。