適当に走って、たどり着いた場所は―…



屋上だった。



見る限り、屋上には誰もいないようだ。



屋上の、ど真ん中に座り、

一滴の雫が、こぼれた。



「グ、グスッ……ケ、ケン……。」



涙が止まらなくなった。