「はぁ…」

「ん?紀紗こそ…ため息?」

「違う…。
なんかね、こうしてると…やっぱり悠夜の側にいるのが一番落ち着くなって思っただけ。」

「はぁ?何いきなり…?」

「みんなといるの、すっごく楽しかった。
だけど側にいてなんだか落ち着くのは悠夜だなぁって…。
改めて今思ったの。」

「なんだそれ?」

「なんかそう思ったの。」

「ふーん…。」


やたら素直に自分の気持ちを話す紀紗に不覚にもちょっとだけ、ドキッとした。
顔が妙に熱くて、それを紀紗にバレないようにするのがきつかった。