「悠夜や美咲、紀紗が俺たちに頼ってきたときだけ、一生懸命考えてやればいいんだよ。俺たちは。
人のことなのに、自分のことのように必死に考え込むのはお前の短所だ。」

「だって…心配じゃない…。」

「だが、お前の長所でもある。」

「え…?」

「着いたぞ。お前の家だ。」

「あ、ありがとう。送ってもらっちゃって。」

「ともかく、あんまり考えすぎるなよ。
お前まで悩み始めたら、俺が困る。」

「考えすぎないようにします。今後は。」

「それじゃ。」

「また明日ね…。」