* * *


「さぁ!!今日は私のおごりよ。
食べて食べて。」

「あの…普通、先生と二人っきりでこういうとこに来ないっていうか…
来ちゃいけないっていうか…。」

「かたいこと言わずに…。まずは烏龍茶2つ!!」


だめだ…完全に松下玲のペースだ…
ていうか紀紗との関係を調べないと…。
そうは思うものの、ペースは完全に彼女に掴まれている。
空気を変えようと思って、俺は口を開いた。


「あのっ!!先生と紀紗ってどういう関係なんですか…?」

「姉って言ったじゃない。」

「でも紀紗が姉じゃないって…。」

「正確に言うと姉のような存在よ。」


姉なんかじゃないじゃん…。
つーかさっきから…なんだか…キャラが違くないか…?
俺の心の声なんて当然聞こえるわけもなく、彼女はしれっとそう言った。