「ってか悠夜よりむしろ俺の方が泣きそうなんだけどー!!
すっげー悲しい!!現時点で!!」

「はぁ!?
ほんっとに意味が分からない。
話がややこしくなるから翔吾は黙っててよ。」

「なんかお前最近俺に冷たすぎない!?」

「私も感傷に浸りたいのにあんたが邪魔するからでしょ!!」

「お前ら本当に仲がいいな。」

「!!何言ってんの雅樹!!」

「事実を述べたまでだ。」

「意味分かんない!!」

「まあまあ…美咲…落ち着いて…」

「悠夜ー…
俺と一緒に泣こうぜー」

「だから俺泣く気ないって。紀紗もきっと泣かないと思うよ。」

「なんで!?別れが悲しくないのかよ!?」

「寂しいよ。それは認めるけど…
今日は紀紗の出発の日だからさ。
笑顔でちゃんと送り出してあげたいんだ。」