｢もうそれ以上傷ついたって同じよ!!
だったら、せめて紀紗が行っちゃうまでそばにいた方が幸せじゃないの？
もし、紀紗が恋愛対象として悠夜のことを見てくれなくたって悠夜はずっと紀紗との関係を断ちたくないんでしょ!?
だったら…
傷つくことなんか怖がってないで、ちゃんとそばにいなさいよ!!｣

｢そう…だよな…｣

｢さすが美咲ー
なかなかイイこと言うねぇー!!｣

｢とーぜん!!
あたし、今集中的に自分磨いてるから!!｣

｢よくわかんねーけど。｣

｢とにかく放課後、すぐ行きなさいよ。
手違いで紀紗、帰っちゃうかもしれないんだから!!｣

｢分かってる。｣


そうだ。
今、自分が傷つくとかそういうことを気にしている場合じゃない。
いいんだ、俺がいくら傷ついたって。

つーか…紀紗の側にいれらるだけで…幸せなんだから。