「わっかんないかー…
まだまだお子ちゃまね…」

「お子ちゃまって…」

「全ては自分で考えてこそ意味がある!!
って司の言葉よ。
一人でゆっくり考えなさいって言いたいところだけど、正直、あなたに時間はあまりない。
3月にはドイツ行くんだからね。
3ヶ月なんてあっという間よ。」

「そんなこと…ない…」

「悠夜くんにも、司にも…そして自分にも向かい合ういい機会よ。」

「人事だと思って…」

「だって人事だもの…」

「そうだけど…」

「んじゃ、私帰るわねー。」

「そう言えばなんで玲がこの家にいるのよ?」

「合鍵使ったに決まってるでしょ?
あなたの荷造りでも手伝おうかと思ったんだけどね。
どうやらそれどころじゃないみたいだから…」

「もう!!玲なんか帰って!!」

「今帰るってば。
じゃねー!!」