誰にも言ったことなかったの。

『寂しい』なんて。

なのに悠夜は気付いてくれた。

気付いたから、側にいてくれた。


あの出会った春の日からずっと。

それから、世界は広がって

私は少しだけ、笑えるようになったの。

寂しいって思う時間が

少しだけ、減ったの。