* * *


俺はマンションの前に立っている。
現在、5時半ぴったり。


ピンポーン…

「迎えに来たよ。紀紗…?」

「今行くね。」


しばらく経って、パタパタと小走りで俺に近付いてくる…女の子。


「お、おまたせ…」

「え…?」


なんかいつもと違う…
いつもより…


「なんか変?」

「い、いやっ!!全然!!大丈夫!!」

「なにそれ…大丈夫って…」

「いや、なんかいつもと違うし…
あんまスカートとか履かないじゃん…」

「だって今日はパーティなんでしょ?
それに見合った格好しなきゃって思って…」

「そっか…。
似合ってるよ。すごく。」

「あ、りがと。」


いきなり動揺…