「そう…か。」

「…。」

「俺…帰るわ。じゃあな。」



張り詰めたままの時間に耐え切れなくなって、全てを振り切って逃げてきた。
情けない。いつも。

思いのほか動揺してたんだ。
君がいなくなってしまう事実に。




風が妙に冷たい11月。
今日は一段と冷たく感じた。