* * *

8番練習室を後にし、俺は一応いつものカフェへと向かった。


「あれ?みんなまだいんの?
珍しい…」

「悠夜!!
紀紗!!紀紗なんか言ってなかった!?」

「なんかってなんだよ!?
なんかあったのか!?」

「だーかーら!!紀紗が留学…」

「おい美咲!!」

「あっ…」

「紀紗が…留学…?」

「口が軽い。」

「悪気はないのーっ!!」

「お前は感情のままに生きてるからなぁ…
困っちまうよ。ホント。」

「待て待て…
紀紗が…留学…すんのか?」