「とりあえずさー
悠夜は紀紗のこと好きなんだよ。
だから側にいたいんじゃない?」

「………。」

「まぁお前の悩みがその程度で良かったよ。
好きなだけ悩め。」

「わけわかんねぇー!!
つーか紀紗を彼女にしたいとか思ってないし!!
練習室行ってくる!!」


俺は頭を掻きながら練習室へ向かった。

俺が…紀紗のことを好き?
なんだよ…好きって。
そりゃあ嫌いじゃない。でも好き…か?









「行っちゃった…
ムキになるとこが益々怪しいよね!?」

「そうだな。
気付くのも時間の問題だろう。
それより、ふっ切れたんだな。」