「ほ…んとうに…?」

「うん。本心だよ。」

「……。」

「紀紗がたとえ俺を拒絶しても、俺が側にいたい。
紀紗を一人にしておきたくない。」

「いなく…ならない…?」

「ならない。絶対。
だから開けてくれないか?紀紗…」














俺の問いかけに戸惑いつつ、紀紗はそっと鍵を開けた。




「2週間ぶりに顔、見れた。」


俺を包む、不思議な安堵感。