* * *


あれから30分くらい雨の中で泣いた。
本当に翔吾は何も言わずにずっと側にいてくれた。


最初はなんか悲しくて涙が止まらなかった。
言葉で言い表しにくい悲しさがずっとぐるぐるしてた。



でも、翔吾がいてくれてなんだか少しだけ落ち着いたの。

正直不覚…ってくらい、素直に泣けた。

側にいてくれて温かかった…

心強いと思ったの。


ぜーったい本人には言わないけど。

死んでも言わない!!


でも…心の中では言っておくね、翔吾。


『ありがと。』