「ねぇ、ねぇ知ってる?付き合ってるらしいよ」

本を読んでいるあたしに、クラスの女子が言ってきた。

「誰が?誰と??」

「瞳先生と……陸人先生!!」

―――は?

「どう、いうこと?」

「なんでも、瞳先生が告ったらしいよ」

それで……陸人先生は

「OKしたんだって!」


どうして?

なんで?


あたしは席を立とうとして、やめた。

だって、あたしと先生はもう別れたんだから。