塾の帰り道、あの男の子に会った脇道のそばを通るたび、 ゆっくり、ゆっくり、歩いてしまう。 また会いたいと期待してしまう。 そして、そこを通り過ぎてしまうと、後ろ髪を引かれる思いをしながら帰るのが常だった。