「愛菜が心配だし、俺もここで寝ようかな…。」


先生が寝転がった。


「先生っ!それはマズイですよ!」


布団から顔を出して、私は慌てた。


「分かってるよ!」


先生はいたずらっぽく笑いながら起き上がった。


「それじゃあ、もう寝ろよ。」


「はい…。」


小さくうなずきながら返事をした。





「おやすみ。」



先生は私の頭を優しく撫でてくれた。


「…おやすみなさい。」


私も挨拶をすると、先生はにっこりと笑ってから部屋の明かりを消して、静かに出て行った。



先生ったら、ここで寝るなんて言うから、すごくドキドキしちゃったよ…!


そりゃあ嬉しいけど…。


ドキドキのせいで、顔まで熱くなってきちゃった…。

ゆっくり休むどころか、先生のことばかり考えてしまってなかなか寝つけなかった。