「熱あるんだって?」


先生は自分の手を私のおでこにのせた後、自分のおでこに手をあてた。



「うーん…そんなにすごい熱ではないみたいだな。良かった…。」



「今日はすいませんでした…。」



私は、もう一度先生に謝った。


「そうだぞ〜!俺、本当にびっくりしたんだからな。愛菜がどこにもいないって聞いて、探してもなかなか見つからないし、愛菜にもしものことがあったら…って思ったら血の気がさーっと引いてさあ…。」




そこまで心配してくれてたんだ…。



その時の先生を想像したら、ますます申し訳ない気持ちでいっぱいになった。


「でも、こうして見つけられて良かったよ。今日はゆっくり休めよ。明日、元気な愛菜の笑顔を見せてくれよな!」



「…はい。」


布団に半分、顔を潜らせたまま答えた。