その時、目にキラッと光が入ってきた。


雷…じゃないみたい…。


顔を上げると、光はこちらに向かって、どんどんと近付いてくる。


そして、光は私の前で止まった。




あ……




「入江先生……。」



先生は、懐中電灯を片手に傘をさしている。


これってもしかして幻…?




「愛菜…。」



息をきらしながら名前を呼ぶと、すぐに私を思いっきり抱きしめてくれた。



幻なんかじゃない!


先生…探しに来てくれたんだね…。