「キャッ…」




また雷が鳴って、私はその場に座り込んでしまった。


それから、1,2時間は過ぎたような気がする。


千鶴…心配してるかな…。

このまま朝が来るまで、ここにいなきゃいけないのかな…。



これ以上、歩き回って余計に山の中に入り込むのが怖くて、動けなかった。




ポツン…




雨……。


暗い空から雨粒が次々と落ちてきた。


傘持ってないや…。


木の下にいるとはいえ、降り方が激しくて、すぐに濡れてきてしまった。


私…先生追って、迷って、雨に降られて…本当にバカじゃん…。


涙がじわりと目に溜まっていた。