先生…。


私は先生のあとを追った。

自分でも、こんな行動に出るなんて、驚きだ。


山道は一層暗いし、ひっそりと静まりかえっている。


1人で飛び出して来たけど…怖いなあ…。


そう思いながら歩いていた時、辺りが一瞬ピカッと光った。


わっ…!雷!?


思わず目を閉じた。


昔から雷はあまり得意じゃない。


少ししてから目を開けて、再び先生たちを追って歩き始めたけれど、見失ってしまった。


どこに行ったんだろう…?

私は、山道をどんどんと進んで行き、途中で戻る道が分からなくなっていることに気付いた。


迷っちゃったんだ……どうしよう。


辺りは見渡す限り、生い茂る木々ばかり。


建物だって、どこにも見当たらない。


人の気配も全く感じないよ……。