「大丈夫ですよ…。そんなこと絶対ないですから…。」



「それは分からないぞ…。愛菜だったら、きっといい先生になれるからなあ…。男子生徒に告白とかされたら…嫌…かも。」



少しムスッとしている先生も可愛くて好き…。




「私は、宏介が好き。ずっと一途に想ってきた大切な人だからね…。」




「愛菜にそう言ってもらえると、めちゃくちゃ嬉しいな。」



先生は、照れて少し頬が赤くなっていた。




「なあ愛菜…。教師も一つの可能性だけど、大学行けば、きっと色んなことに興味を持てるだろうし、視野を広げることが出来ると思うよ。だから慌てず、ゆっくり将来を考えていけばいいからな…。」



「うん…。私、たくさんの可能性を見つけられたらいいな…。」 



「見つけられるよ。愛菜なら大丈夫!」



先生の力強い言葉は、私の背中をグンと押してくれる。



“先生”っていう職業も憧れだし、なりたいって思うけど、他にも色んな可能性に巡りあえるかもしれないもんね…。



ゆっくり考えていけばいいんだよね…。