「いつバレたんだろう…宏介の誕生日の時……?」



「まあバレたなら、それはそれで仕方ないよ。それより、朝ご飯食べないか?」



「はい…それじゃあ…」



「座って待ってて。ちょっと準備するから。」



先生は立ち上がって、キッチンから、パン等を持って来たりして準備を始めている。



私は、カーテンをいっぱいに開けてみた。



すると、外は一面の雪景色。



昨日の雪、結構積もったんだあ…。



太陽の光を浴びて、真っ白な雪が輝いて見えた。






「準備出来たぞー。」



先生に呼ばれ、コタツに入ると、目の前には朝食が並んでいた。



「ごめんな。大したものなくて…。パンで大丈夫?」


「はい!パンはよく食べますよ。」



「そっか。良かった…!それでは……」




『いただきます』



二人で声を揃えて言ってから食べ始めた。



先生が用意してくれた朝食は、パン、サラダ、コーヒー。



いつも、この朝食を食べて学校に来てるのかな…。



先生が用意してくれた朝食を食べられるなんて、嬉しいよ…!



「他にも色々とあれば良かったんだけど…シンプル過ぎだよな。」



笑いながら先生はパンをかじる。



「シンプルが一番ですよ。それに、私は宏介と一緒に朝食を食べられるだけで、嬉しいです。」



「俺も一緒に食べられるなんて嬉しいよ。やっぱり二人で食べるのは楽しいな。」



昨日から一変して、私たちは笑顔が溢れていた。