「なあ…愛菜…。」



どれくらい時間が経ったんだろう…。



先生が口を開いた。



「俺も…愛菜と離れたくないよ…。出来ることならずっと傍にいたい。」 



「うん…。」



私は泣きながら頷く。



そうだよね…。先生だって気持ちは私と同じなんだよね…。



「お互いの未来のために、ちょっとの間、離れるんだ…。あまり会えなくなるけど…心は繋がってる。どんなに離れても、俺は愛菜を愛してる…ずっと…ずっと…。」




「私も……。」



涙で震えながら声を出した。




「俺には愛菜しかいないんだ…。また傍で一緒に過ごせる日が絶対に来る…。だからそれまで頑張ろう…。」 



私は涙を溜めながら先生の顔を見上げた。



え……?



先生の目…少し赤い……?


目元にキラッと光るものが見えた。