「先生、試験上手くいきました。先生の言葉を思い出しながら、やりました。」


今日の試験の報告をした。


「そうか。良かったな。表情からして、手応えあったんだろうなあ…とは思っていたけど…。」



先生も嬉しそうだ。



「先生の万華鏡もお守りも、とても心強かったです。」



「俺、ずっと愛菜の試験のこと考えてたよ。“上手くいきますように”って祈ってた。」



「先生の応援があったから、私…頑張れました。」



私は、お辞儀をした。



「あとは、発表かあ…。きっと大丈夫だよ。」



先生が私の頭を撫でた。



撫でられるのも久しぶり。


先生の大きくて温かい手で触れられると、私の心も優しく包んでくれる…。



会いに来て良かった…。