すっかり夜になった。


「ただいま〜」


返してくれる人はいない。

ベッドに倒れた。


私は、疲れていたので、すぐに眠りについた。








『おかえり。ちぃちゃん。ちゃんと帰ってきてくれたんだね・・・』


私は気配を感じて目を覚ました。


新しい部屋。なにも変わっていないはずだった。


だけど。


開けておいた窓に、人形が、座っている。


いかにも古い人形で、目は大きく見開いて、取れそうなくらい。唇は色あせて、うすいピンクになっている。今のぽ◯ちゃんみたいな感じで、色あせたピンクのドレスを着ている。



『ちぃちゃん。遊ぼ???』

人形が、口を動かしてそう言った。


私は、恐怖で声も出なかった。


ゴトッ カタッ カタッ


人形が窓から降りて、こっちに近付いてくる。


「いやっ!!!来ないでっ」
カタッ カタッ カタッ

『ちぃちゃん。 ちぃちゃん』

カタッ カタッ カタッ

「私はちぃちゃんじゃない!!!!!!」


カタッ・・・・・・・


『ちぃちゃんじゃない・・・?』