いよいよ住む事になった。

段ボールを片付けて、友達がやってきた。


「外見とは違って、きれいだねぇ〜!!!」

「そうなの・・・。」


一緒に晩御飯を食べに部屋から出ようとしたときだった。

『ちぃちゃん??どこ行くの??』

え!!??


「誰っ!!??」


はっきり聞こえた。

小さな女の子のような声。

「どうしたの??」


「今の声、聞こえ無かったの???」


「声〜??」


聞こえて無かったようだ。

「女の子の声、聞こえたの!!!」


「外で女の子が遊んでたんじゃない??」


近所の子だったのかな・・・。

私は、そのことを深くは考え無かった。

後から迫り来る恐怖の始まりだとは知らずに・・・






『ちぃちゃん・・・帰ってきてね・・・』