ふと気がついたら、ふっかふかの天蓋付ベッドの上に!!


…なんてメルヘンチックなことは起こっておらず、あたしが寝そべっていたのはいかにも~…な貴族の家とかにありそうな真っ赤なふかふかじゅうたんの上。



起き上がって周りを見渡してみれば、ウルサいくらいに飾り付けられた天井や壁。反対に空間は物音ひとつしない。

そこは静かすぎて不気味な雰囲気をかもしだしていた。




「…ここどこさ~………」




ぽつりとため息とともに吐き出された言葉は、静かな空間に思った以上に響いた。




「気がついたか」




ふと