「シャワー浴びてくるね」

そう言って上着をハンガーに掛けるシロナの後ろ姿を見ながら、僕は「やれやれ」とため息をついた。

体が異常に乾いていた。

心が女を求めていた。

シロナの細くくびれたラインに、僕の唇が乾いていくのが分かった。

早紀を失って以来、こんな気持ちになるのは久しぶりだった。

「シロナ……」

僕は煙草を灰皿に押し付け、彼女を後ろから抱き締めた。

分かっていたかのように、シロナが黙って振り向いた。

眼と眼が合う。

彼女の少し厚い唇をキスで塞ぎ、そのままベッドに押し倒した。

形の良い胸のふくらみを掴み、荒々しく顔をうずめると、やがてシロナはシーツを握りしめ、艶やかな吐息を漏らした。

そうして僕たちは激しく体を絡ませ合い、熱く屹立した性欲をシロナの中にぶちまけた。