どうも近頃、おかしな夢ばかり見る。

そう思って首を傾げていると、夢の山猫が僕に語りかけてきた。

「星空レストランへようこそ」

少ししゃがれた、それでいて闊達な老人のような声だった。

僕は咄嗟に「どうも」と頭を下げ、木造りの店内を眺めた。

太い丸太の梁で出来た西洋ログハウス風の屋内の天井には、プロペラ式の換気扇がクルクルと回っていた。

煖炉もあった。

煖炉には火がくべてあって、パチパチと炭が弾ける心地よい音と、何かを焼く香ばしい匂いがした。

ずっとずっと昔、早紀と読んだ「ぐりとぐら」を思い出した。