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腕の中でシロナが動いた。

薄いシーツの中で、しっとりとした肌の感触を確かめる。

そっと細い肩に触れると、シロナはピクンと体を振るわせた。

ベッドを抜け出して煙草をくわえる。

表ではしゃぐ子供の声が聞こえた。

今日も快晴らしい。

「おはよう」

シロナが裸のまま体を横たえ、眩しそうに眼を細めた。

「今何時?」

「七時と少し」

「お腹が空いたわ」

「ああ。一本吸ったら降りよう」

「うん」

シロナは乱れたシーツで体を包み、ふわりと上半身を起こした。

美しい栗色の髪が、逆光の中で透きとおって見えた。