「武則…」


涙を流したしずみちゃんに武則はそっぽ向いた。


複雑な事聞いちゃって、



空気も私が悪くしちゃった。


でも、真剣な武則を知ってしまった。


どこか心が温かかった。


料理を作る手を再び動かし、


私は思わず笑顔だった。