「んっ…?」


顔を上げて時計を見る。


【5時55分】



え?もしかして眠っちゃった?


ガバッと体を起こすと体からバサッと何かが落ちた。


「タオル…」


ボヤける視界、目を擦る。


陸さんいなくない…?


帰ったとか、かな…


玄関を見ると陸さんの靴は無かった。



胸にポカリと穴が空いた気がした。


「何も言わないで帰っちゃうなんて」