「ねぇ、陸君と結婚してよ♡」
「はああああああああああ?!」
小声で叫ぶ。
一応、パパや陸さんのための気遣い。
地味な気遣いでごめんなさいね。
「だって、あんな旦那さんいいわぁ♡」
「はいはい、分かりました…」
適当に返事をし立ち上がった私。
「分かりましたって…もう、ありがとうなんだから♡♡」
「ち、ちがうよ!そういう意味じゃないもん!!」
ママとパパの寝室から飛び出し、
自分の部屋へ向かった。
「はぁ、もう何…ママのバカ」
ベッドに大の字で寝転ぶ。
本当ママって分かって言ってるのか、
分からず言ってるのか…
分からないから怖いんだよね。