私には,友達はいるけど…親友なんていない。
むしろ…居なくたっていい。
冷たい人間だなぁ…って思った??
でも…親友になってしまうと…自分がだめになってしまうの。
だから,親友なんていらない。
ただ…友達がいればいい。
もし嫌われたら嫌われたで…
さっと私の隣から消えていけばいい。
私はこんな皮肉れた考えしか頭の中になかった。
「リオっ!!!おはよう。」
「おはよう。」
この子は,中学に入って一番初めに仲良くなった子。
藤代 真奈
真奈には悪いが…まだ友達止まり。
近々…ちゃんと説明しないと…とは思ってる。
「リオ…明日からとうとう夏休みだよ!!!」
「…そうだね…。真奈はなんかすんの?」
「…えっとね…えっとぉ…。」
真奈はなんか言いにくそうな雰囲気で…
「あッ,別に言わなくてもいいけど。」
「ううん…実はさ……一緒にお泊り…的なことを…できないかなぁって思ってて…。別に嫌だったら断って!!!無理にとはいわないから!!!ただ…中学最後の夏休みだし…一緒にいれたらなって…。」
「……いいよ。お泊り。」
「本当「でも…私真奈に隠してる事…沢山ある。今まで3年間…ずっと嘘ついてたことある…。そんな関係でもいいなら…お泊り・・・しよう?」
あぁ・・・・言ってしまった。
このままずっと隠しておけばいいものの…。
なんで言ってしまうんだろう。
「…リオ…。ちょっとこっち来て??」
真奈はそう言って…私の腕を引っ張り・・・教室のベランダへと出て行った。