「昨日の喧嘩、ポリから学校に連絡いっててんて。ハハッ。」


無理に笑う弘貴。





「とりあえず今日は俺帰るわ。じゃあな。」




「おぉ…」



やっと出た言葉がそれだけやった。




俺は学校に戻り、すぐ野球部の顧問の先生に退部を取り止めてくれないか頼んだ。



そんなことが通るはずなかった。

そらそぉやな




全国優勝中学の野球部員が暴力沙汰を起こす。




そんなんバレたら世間から完全に叩かれる。





その前に野球部との繋がりを消しよった。








「斎藤!お前もあんな奴らと一緒になってたら自分の才能を潰すことになんぞ。」



このオッサンマジで殺す。


右手は力一杯拳が握られてた。




俺は爆発しそうな怒りをこらえて無言で職員室からでた。