「…きー!ひろきー!!!」




俺は校門を出て弘貴の背中を見つけて、叫んだ。



鋭い目付きのまま、弘貴は振り返った。




「弘貴……」




俺は何も言えんかった。






















鋭い目付きをしてるが、その目には涙が浮かんでた。






「俺さぁ…………野球部退部やってさ」




無理やりな笑顔を作って、弘貴が言った。





お前無理すんなよ…















今のお前…めっちゃ悲しい顔してるで…











「もぉ一回全国制覇約束したのに…ごめんな」



俺は返す言葉が見つからんかった。