「もぉすぐ新人戦やなぁ。」



「おぉ。早いなぁ。」



俺と弘貴は同じクラス。


この時期は野球の会話が結構多かった。



「空ー!、弘貴ー!!」



振り返ると不良と呼ばれる三人組がいる。


中田亮介、柊達也、神代健太。この中学では教師が常に警戒してる不良。



「おぉ。三バカ」




「三バカ言うなや」



こいつらと俺ら二人は仲が良い。



そんな俺と弘貴も大人達から決していい目では見られてなかった。



でも野球部で活躍してる俺らに、教師は何も言えずにいた。


「今日練習休みやろ?久しぶりに遊びに行こうぜ!?」


久しぶりに亮介が遊びに誘ってきた。


「俺はいいよ。空どぉする?」


弘貴は俺の顔を見た。




「俺はやめとくわ。ちょっと用あるし。」



「なぁんやねぇーん!!まぁしゃないか。空また今度遊ぼうなぁ!?」


「おぅ。また誘って。」



なんとなく嫌な予感がする。







ここで弘貴を止めへんだことが一つの後悔になる。