僕はそれまで世間一般人と何変わらぬ、ごく普通の生活を送っていた。


河月 蒼羽(kouzuki aoba)

それが僕の名前。

一人称は昔から『僕』
性格はよくサバサバしてると言われる…
見た目もどちらかと言えばボーイッシュ
言葉遣いも荒い

だがそんなんでも一応、女だ。


19歳、そろそろ夢見がちな心も薄れて来て
社会に目を向け始めたそんな年頃。



昔はそれなりに夢をみた。

UFOがいるんじゃないか

自分はスーパーヒーローなんじゃないか

もしかしたら空が飛べるかも!

明日起きたら王様になってるかも!


そんな妄想を膨らませ楽しんでいた時期もあった。

しかし年月が過ぎ年を取るに連れて
段々それは非現実的なものであるとわかった来たのだ。

そして社会などと言うものは
それほど夢やファンタジーに包まれた、華々しいものでは無い事も。