「ありがとうございました。」

青羽は医者に礼を言うと
迎えに来た母親と共に病院を後にした。



家に着くと、今日は日曜日の為妹、茜音(akane)がいた。

「おかえりお姉ちゃん!大丈夫だった!?」

無邪気に話し掛けて来る妹になんだか安心した。

「大丈夫だよ。それより…ごめんな、昨日は茜音の誕生日だったのに……」

ケーキまで買ったのに渡せず、それどころか昨日は自分があんなめにあったせいでお祝い所では無かったのだ。
それについて詫びた。

「大丈夫だって!気にしないで!
今日誕生日会しよっ」

明るく言う妹に、青羽も元気を貰った。