「あー…そうなのか…」
一気に非現実的な事を説明されまたも理解に苦しむ青羽だった。

「つまり…横って事は壁とか窓とか…そう言う事で、床の様な自分の真下、真上にあるものは通り抜け出来ないって事なんだな?」

青羽は自分なりに解釈したことを述べた。

「まあそうなんですが、制限を解除すれば縦も無効化出来ます。」

平然と紅卯月が話す。

「なんか…本当なんでも有りなんだな……」
既に青羽はこの時点で気疲れをしていた。



暫く歩いていくと一つの戸が見えた。
前には二人の警官が。
見張りだろう。


「この先が牢となっています。あの人間には私たちは見えていないので気にする事はありません。」

そう言うと人間ごとまた通過して言った。