目が覚めると、白い天井に見た事の無い部屋、独特の匂いがした。


「青羽っ!!!」

聞き慣れた声の方を見ると、母親がいた。

「母さん…此処は…病院?」

「そうよ…青羽、貴女刺されたのよ…このまま目が覚めなかったらどうしようかと……」

母は涙を流しながらそう言った。

「僕…生きてるんだ…」
青羽は呟いた。


「刺した犯人は捕まったわ。無差別に人を刺していたみたいで、青羽の他に3人も怪我人が…命に別状は無いらしいんだけど…。」

母が説明して呉れた。

そうか…だけど…無差別とは…僕はただ不運だっただけなのだろうか…