私は目を閉じた。

一筋の涙を流して―…。















「美花っ!!!!!!!」













私は、その言葉に驚いた。



そして、

陵は私を抱え、危機一髪のところで

2人は助かった。




「……なんで?」



なんで……?


なんで邪魔したの?


私は、死にたいの。


なんで、死なせてくれないの?




私は、そう思いながら、陵に問いかけた。






「バカか!!!!!
なんでもクソも、ねーだろっ!!!!」

陵は本気で怒っていた。



こんな陵、初めて見た。




「何やってんだよ!!!!

俺の事も考えろよ!!!!

……美花が死んだら、俺………。」


「陵……。」



陵が助けてくれた。


陵が守ってくれた。


さっきの言葉は嘘じゃなかった。



……なんか、死にたくない。



陵のそばに一生いたい。



私、バカだな……。



私、弱い人間だし、

決心したのに、すぐ気持ちが変わっちゃう、

決心が弱い人間だね。





「絶対、死なせねぇからな!!!!」



……陵、ありがとう。



「……じゃあ、一生、守ってよ。」

私は、少し赤くなりながら言った。



「美花ぁ……。おうっ!一生守ってやる!!
そのかわり、一生、ついて来いよ!!!」

陵が、微笑みながら言った。


「……うんっ。」

私も、微笑みながら頷いた。