「だってさ・・・櫻井、態度わりぃじゃん」



大智が言う

そしたら中津が言った


「もう信じらんねぇよお前なんて」

「・・・だろうね」

「まさか大智がそんな奴だなんて思いもしなかった」

「・・・ごめん」

「ごめんじゃねぇよ!お前このクラス全員の気持ち裏切ったんだぞ!」

「ほんと・・・ごめん」




教室が静かになる

真実を知ってるのは俺と川本と大智

事件の種は俺だ

俺が言わなきゃいけないんだ



「みんな・・・ちがうんだ」

「なんだよ。櫻井」

「大智じゃないんだ・・・本当は」

「嘘つくな!うちがやったんだってば!」



大智が怒鳴るように言った

だけど俺はもっと強く言う



「嘘ついてんのはどっちだよ!!!!!」

「・・・櫻井」

「昨日俺と川本係りの仕事で・・・教室に行ったら大智が・・・神崎に」

「神崎って・・・中学ん時・・・・・・」



佐野が過去の記憶から

神崎を探す

   


「川本は・・・命令されたんだ。大智がやったことにしろって」

「・・・違う」

「ちがくねーよ!」



大智はうつむいたまんま

俺はただみんなに大智を信じてほしかった

大智はちゃんと優しい奴だってことを

優しさで今は罪を着ていると